活性酸素と紫外線の問題

■ 活性酸素の問題

皮膚から分泌している皮脂は、空気にふれると酸化が進み、活性酸素によって過酸化脂質が生成されてします。過酸化脂質は、尋常性乾癬の炎症をさらに酷くし、最悪なものにします。表皮善玉菌は、皮脂の酸化によって生じる活性酸素を分解し、その毒性を弱めてくれるのです。これが通常の肌の状態です。

活性酸素とは・・・

酸素は、人間が生きるために必要なものです。摂取した食物は、酸素によって燃焼させ、エネルギーに変え、生命活動が成り立ちます。吸い込んだ酸素の内、約2%が活性酸素になります。そして、活性酸素は侵入してきた細菌やウイルスを死滅させてくれます。悪者のように言われている活性酸素は、元々身体を守ってくれるものなのです。(特に脳、皮膚、血管に活性酸素が発生しやすい傾向にあります。) しかし・・・です。現在問題になっているのが、身体を守ってくれるはずの活性酸素が、過剰に発生することで、逆に身体の細胞(DNAなども)を傷つけてしまい、脳の働きや皮膚神経が衰弱化してしまうという大問題があるのです。そうならないように、人間には過剰になった活性酸素を除去するためのSOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)という酵素があります。これによって、身体のバランスが保たれています。

ダメージを受けた皮膚画像

しかし、ストレス、栄養欠損、紫外線、薬物、大気汚染、加工食品、農薬や食品添加物、電磁、たばこ、加齢など・・・SODを作る能力が弱まってしまうのです。現代社会は活性酸素を増やす要因が増え、体内のSODだけでは 過剰になった活性酸素を除去し切れません。余分に発生した活性酸素が、体内の組織を傷つけるのです。

カロチノイド、ビタミンC、ビタミンEはSODを活性化させ、増やす働きがあると言われてます。

総括:根本的改善をする為には発症経緯を追求するのは大変重要なことです。私たちは、今までにも多くの方々から食生活や生活習慣をお伺いしたり、一般血液検査結果の探求をし、栄養欠損の原因を突き詰めたり・・・完全改善には大変重要なことです。どんどんお気軽にお申し付けいただけたらと常々思っています。お待ちしております。

■ 紫外線の問題

紫外線皮膚表皮は、紫外線から守るためにメラニン色素があります。ただし、これは「シミ」といううれしくない結果がついてくる一因にもなります。しかし、角質層による紫外線反射、散乱機能、角質層に含まれる水分や細胞間脂質(セラミド)の保湿機能と紫外線の吸収機能というシステムが元気であればシミにも皮膚がんにもなりにくいのです。
特に紫外線は注意しなければなりません。活性酸素の発生を促す一因にもなり、DNAに傷をつける恐れもあるからです。病院治療で紫外線療法がありますが、これは、皮膚のターンオーバー(皮膚の新陳代謝)を利用しようと考えた治療法です。つまり、1ヵ月で皮膚は入替わりますが、紫外線照射で傷ついた皮膚は、修復システムでまた新しい皮膚に変わります。そのシステムを利用しようとした考えですが、入替わるスピードが正常に戻らない限り、対症療法にすぎません。

■ 現代医療は(皮膚の炎症を抑える)が概念

殆どの方が尋常性乾癬発症後、皮膚科に受診します。医師は、「皮膚の炎症を治める、抑え込む」という概念しかありません。尋常性乾癬が病理認知されてから50年以上その概念、治療法は全く変わっていません。そうなると、炎症を徹底的に抑えようと、ステロイド塗布、免疫抑制剤、光線療法の長年変わらない対症療法です。目を向けないといけないのは発症経緯です!

近年、病院でTNF-α生物学的製剤療法を試みていますが、表皮炎症部に産生されるTNF-α腫瘍壊死因子の働きを阻害するものです。(TNF-αは免疫系のタンパク質で、炎症を酷くする性質があるため、尋常性乾癬発症者の特異的体質と示唆しています。)

尋常性乾癬の炎症だけでなく他の炎症にも、このタンパク質は関わりがあります。決して特異的体質ではないと思います。現に乾癬の炎症が治まっているときには、TNF-αの数は、健康な人と全く変わらないのです。

炎症を起こしているときだけ無理に抑え込もうとしても、発症経緯の検証、改善をしない限り根本的改善は望めません。 ストレスや栄養欠損は、自律神経障害、皮膚障害を発症させますが、皮膚に出る症状で他にもアトピー性皮膚炎や円形脱毛症といった症状も多いのです。

ストレスが溜まると大人でもニキビが出たりします。皮膚は、皮膚症状を発症させることで、自分にも他者にも見え、病気の存在をいち早く知らせてくれているのではないかと感じてなりません。 それならば、根本的原因を見つけ適切な処置をすることが自然な考え方ではないでしょうか。皮膚は、そういった能力を持っているかもしれません。

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